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”Janglish"(Japanese-English)

”Janglish"(Japanese-English)

2013/06/12

 初期段階(幼児期から高校生まで)の英語教育の専門家として、背反する二面性に対しどのように明快な説明を与えていけるのかが一つのやりがいになっています。「話す英語」と「学ぶ英語」についてはすでに明確な答えを出しましたので、次なる問題に触れてみたいと思います。

 「英語を外国語として学ぶ場合、英会話はネイティブに学ぶべきか、ノンネイティブ(英語を流暢に話すが、母国語は英語ではない)でもいいのか、または日本人の先生で十分なのか。」

 結論から先に述べれば、幼児期から小学校の低学年まで(Stage-A)は絶対的にネイティブの英語を学ぶべきです。そして、小学高学年から中学校まで(Stage-B)は日本人の先生(もちろん英語が話せる先生)による英会話で十分です。その上でネイティブ・またはノンネイティブとのコミュニケーションの時間もなるべく多く作りたいものです。高校生以上(Stage-C)の英会話は断然、ネイティブによる学習が求められます。


 まず、Stage-Aは英語を「学ぶ」時期ではなく、できる限り多くの発音やリズムに触れて英語を「身に付ける」時期です。ネイティブが何を話しているのか聞き取る必要はありません。とにかくたくさん、世界標準の英語に触れておくことが求められます。

 Stage-Bは英語を「学ぶ」時期です。英語の基礎を構築する時期ですから、英会話も学んでいる英語の文法に忠実な英語を話してくれる日本人の英語のほうがなじみやすいはずです。その上でいわゆる「生きた」英語にも触れておきたいものです。

 Stage-Cは会話を学ぶ時期ではなく、どんどん英語を話して「シェイプアップ」させていく時期です。ネイティブが何を話しているかはほぼ理解できているはずです。ここで学ぶべきは英語での発信力です。英語のテキストを棒読みするような堅苦しい英文でも十分です。とにかくたくさん話す。間違っていてもいいからたくさん話すことです。そして、英語に間違いがあり、それが文意を伝えるうえで致命的な間違いなのか(つまりネイティブが聞いてもわからない、または誤解を生む文章なのか)、それとも変な文章だけれど文意は正確に伝わっているのか、これを判断するのは日本人には無理です。(少なくとも私には無理です)


 さて、Stage-Aを経ずStage-Bから英語の学習を始めるとどうなるのか。実はこれでほぼ何の問題も生じません。多少英語の発音が日本人的になったとしても“ネイティブには”十分通じます。問題はこの“ネイティブには”通じるという部分です。ノンネイティブには通じない発音である可能性が否定できないということです。しかし、その国の人としばらく付き合っていれば、その国の英語に慣れていきます。ただし、別の国のノンネイティブにはやはり通じない可能性があります。可能ならば世界標準の発音を身に付けたいものです(発音の問題だけでもないのですが…)。そしてこれを可能にする時期はStage -Aデショ。

 Stage-Cの英会話を外した場合、英語でのコミュニケーションは大学入試の英作文を口頭で述べることになります。しかし基本的にこれもほぼ問題ありません。「そういう英語を話すヤツだ。だって日本人なんだし。」と思われるだけです。そしてもちろん、しばらく英語で話していれば少しづつ会話らしい会話に近づいていきます。


 「英語」と一口に言いますが、日本人が教科書で学ぶのは一般的に「米語(アメリカ英語)」であり、細かいことを言えばイギリス英語とは発音や単語の使い方、文法までいろいろな違いがあります。ましてやフィリピンやシンガポールの英語(ここまでは私でも理解できます)、さらにはインドや南アフリカの英語(こうなると残念ながら今の私ではコミュニケーション不能です)にいたってはその違いはかなり強烈です。でもそれぞれがしっかりと「英語」なのです。

 「日本人は日本人の英語(Janglish)を話せばいい。あとはその後の努力次第で何とかなる。」ものです。事実、私が何とかなっています。ご安心下さい。


 英語の学習は早くから始めるほうがいいに決まっています。でも、遅くから始めては間に合わないというものでもありません。必要なのは楽しみながら、継続して学ぶことです。

 ちなみにShin塾では10歳までに始められることをお勧めいています。

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