「負けるもんか」のはずだけど
2013/06/14
(中学校に入学してすぐ名門柔道部に入部し、以来全国大会出場をめざし、また更なる高みへと努力を続けていました。柔道は個人競技です。強くなること、ただひたすらに負けないこと。自分が努力すれば周囲も変わる。ただまっすぐにこの道を進めがいい。
強さこそが正義。同情なんかは毒にこそなれ、何の力の与えてはくれない。)
5月下旬から座っていられないほどの腰痛に苦しんでいました。周囲から同情されるのも癪なので無理に繕っていましたが今週になって、痛みは左足全体に広がりちょっとまずい事態になってしまいました。高校の授業ではどうしても職員室から教室への移動があります。その際階段の上り下りがあるのですが、生徒の動きに合わせたスピードで上がることができません。水曜日にはとうとう左足に力が入らず、右足だけで階段を上るという状態になりました。廊下を歩く時も明らかに不自然です。
これは病院に行かなければいかんなと、病院嫌いもここまでくれば意地を張っていられません。情けない思いで廊下を歩いていました。
その時後ろから歩いてみえた同僚の先生に「お怪我されたのですか。」と声をかけていただきました。また階段では生徒から、「センセー、イタそ~。大事にしてね。」と言われたり、ほかにも数人の先生方から声をかけていただきました。もちろん「癪だ」とか「みじめだ」なんて感想は起こりません。ただ、誰かに心配していただくという経験がこれまでほとんどないのでどう返事をしていいのか、なんとなく照れくさいというか・・・。
翌朝、悪化する一方だっだ痛みがかなり治まっていました。もともと原因不明の腰痛ですので、痛みが引いた理由もはっきりしません。今でも少なからず痛みは残っています。でもその朝からは明らかに快方に向かってきています。
「和言愛語」中学入学直後、松濤校長先生から教えていただいた言葉です。
言葉の力・・・ まさかね。