あまりにも遠い
2013/06/30
土曜日、早めに仕事を終え帰宅。ほとんど毎週欠かさず観ている番組をしっかり楽しむために、台所に立ってつまみを作ります。「あと2分」といったところで“特製野菜炒め”が完成、ウイスキーのウーロン茶割を準備してソファーに座り、子供たちからテレビのリモコンを取り上げて、さて・・・ ?? 『音楽の日』・・・ ?? 番組表で確認してみるとお昼頃から特別番組の編成になっていました。「なんてこったい。」
ウィンブルドンの錦織選手の試合にはまだ少し時間があるのでまあ、なんとなくそのまま見ていました。音楽は好きで車の運転中はラジオから絶えず流れています。でも歌詞がテロップで流れるような音楽番組は紅白歌合戦以外めったに見ることがありません。
”スキマスイッチ” ”ポルノグラフィティ” ”西野カナ” (これで合ってるのかな)など、名前はよく聞きますがじっくりと聞いたことのないアーティストが次々と出てきます。
そこにあった決定的な疎外感。そしてあまりにも遠い。
歌は勇気を与えてくれるもの、慰めてくれるもの、強いメッセージを送ってくれるものですよね。だけど歌は、あのころを思い出させ、郷愁を誘い、はっきりと知らしめました。本当に失ってしまったのだと。
逃げるようにチャンネルを変えウィンブルドンの試合を見ていました。試合も後半からあまり旗色がよくありません。なんとなく気勢をそがれた後でもあり、テレビを消してシャワーを浴び、そのまま寝てしまいました。結果は・・・知りません。
負けたわけじゃない。失った、それだけです。