Shin塾
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子供たちへ

子供たちへ

2016/04/26

 当たり前の生活の中で当たり前にそこにあったものが或る日突然、決して当たり前ではないのだと気づかされることがあります。けれどかつて当たり前であった物は、常に当たり前であるべきであり、大人たちは互いに協力しながら、かつてあった当たり前を取り戻そうと全力を傾けています。
 一方、外野で暮らす子供達は、今の「当たり前」を「有難きもの」として見つめ直せと教えられます。私達は改めて大切なことに気づかせていただいたのだから と。だけど、それが一体なんの貢献になるというのだろう。
 食べ物の好き嫌いを言う人はいませんか?勉強が嫌だと文句を言う人はいませんか?スマホを買ってもらえず怒っている人はいませんか。君たちよりもっと困っている人たちがあんなに頑張っているじゃありませんか。外野で暮らす私達はそこから大切なことを学ぶことができますね と。だけど、それが一体なんの貢献になるというのだろう。

 けれど私はあえてこう言います。それが子供である君たちにできる貢献の正しい形なのだと。彼らの困難や、本当の苦しみを理解する必要はまだありません。わかったふりをしないで わからないと認めて その無力を背負って そこから今自分に何ができるかを考えてほしい。
 「大人」に所属しているはずの私だって、本当は分かっていないのだろうと思います。そう、分かってないからこそ自分自身を肯定するために、余力の範囲内で、あくまでその範囲内で、なんだか言い訳めいた「援助の真似事」でしかない「貢献」をしています。もちろんこれだって正しいことです。それがたとえ仮に売名行為だと言われようと、節税対策だと…は言われないだろうけど、とにかく、私は私のその行為を無条件に正しいと断言します。
 けれど子供たちは、君たちはそれではいけない。君達は今の、君自身の有り様をかけて、生活の全てをこの現実に晒して、今君がどうあるべきかを考えなければいけません。
 私はおそらく無責任な大人です。そして君たち子供も、子供であるという理由で無責任な存在です。全力で援助している人達には、尊敬と感謝の心を忘れない。その上で君たち子供たちは、中途半端な「援助の真似」事をして満足するのではなく、いっそのこともっと無責任にこう言い放っていいんじゃないでしょうか。「私は、僕は、彼らのために世界の仕組みを変える。」と

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