旅だ!
2016/09/08
お盆に少し長めのお休みをいただき、旅に出てきました。相変わらずその場の思い付きにまかせた行き当たりばったりの旅でありました。
そもそも決まっていたのは‘旅に出る’ということだけで、日程についても、「仕事が一段落つき次第出発し17日の授業に支障が出ないように帰ってくる」という、極めて大雑把なものです。長野県の温泉巡りでもしてみようかとぼんやりイメージしてはいましたが、泊る所ももちろん決まっていません。行ってみれば何とかなるのではないかと、まあいざとなったら車の中で寝ればいい。一人旅ですから、誰も文句は言いません。
決まっていたことがもう一つ、復路はともかく往路は高速道路を使わないということ。一般道をのんびり走って、途中で見つけた看板に興味がわけば立ち寄ります。日程の決まっていない旅だからできる小さな冒険です。
ところが8月上旬、アクシデントが発生。13日の午前中までに仕事は終えられるよう、しっかり段取りを組んだまではよかったのですが、その日の夜に高校の柔道部のOB会が入っていたことをスッカリ忘れていました。これで13日の出発は絶望。14日から2泊3日のなんだか中途半端な旅になりぞうです。(これだから人と約束ができないんですよね)
そして14日当日の朝。よせばいいのにやっぱり二日酔い。車の運転なんかできる状態ではありません。疼く頭をわしづかみにしながら犬の散歩を終え、少し熱めのシャワーを浴び、ポカリスエットでタマゴサンドを流し込み、二度寝。お昼頃には何とか回復して出発の準備にかかることができました。準備といっても2日分の着替えと単行本を数冊選んでおしまいです。
準備が整ったことはめでたいのですが、何せもうこの時間です。今更長野に向かっても、着いた頃にはどっぷりと日が暮れて、看板どころか窓の灯りを探して回ることになりそうです。計画を変更して岐阜から滋賀、さらに京都かもしくは奈良まで足を延ばす、と決定しました。二日酔いの名残か暑さのためか、強烈な喉の渇きをおぼえ、水が飲みたくなりました。おお、そういえば大垣市は湧き水の里ではありませんか。ということで21号線を西へ、加賀野八幡神社にある井戸水は冷たくておいしかった。
さてと、もう少し西に走れば関ケ原です。何か面白いものがある…とは思えませんが、教育者としてここを避けて通ることはできません。
タブレットで検索してみれば、まずは関ケ原町歴史民俗資料館を訪ねるべしとのこと。詳しい説明は割愛しますが、関ヶ原の合戦資料はもちろん、欧州ナポレオン戦争の激戦地「ワーテルロー古戦場(ベルギー王国)」と、アメリカ南北戦争最大の激戦地である「ゲティスバーグ古戦場(アメリカ合衆国)」の関係資料の特別展示もあって、歴史ロマンに浸れるなかなかのスポットでしたよ。その後、関ヶ原のあちこちに広がる様々な古戦場跡や陣跡をめぐるウォーキングコースを、気温30度を超える中で2時間ほど歩き回ってきました。特別なイベントや歴史的建造物などありませんが、「ここがそうなんだな」という、いわく言い難い悦びに浸ってきました。
さて、関ヶ原を後にして進路はさらに西へ。琵琶湖へ向かいます。この後のことはまた機会があれば紹介させていただきたいと思います。