這い上がれ! 若者たち。
2019/07/26
夏の甲子園大会予選が始まっています。甲子園出場校も続々と決定しています。高校生としてのすべてのエネルギーをかけて臨んだ、その結果が突きつけられます。勝った者もいれば負けた者もいます。戦いの場に立つことさえできなかった者も少なくありません。諦めることを拒否して前に進む覚悟とともにその生活の大半を費やす高校生たちに心からのエールを送ります。野球だけではありません。サッカーや水泳、文化部では将棋や弁論、NHKの合唱コンクールなんかも見る者の胸を熱くしてくれます。
でも彼らの将来は大丈夫なのでしょうか。高校時代ろくに勉強もせず目標に向かって一途に突き進んだ結果、ごく一部の勝利者を除くほとんどの敗者たちはその後どんな人生を送るのでしょう。結論を先に言えば(私の知る限り)、高校時代に頑張って勉強してきた多くの人たちと同じようにちゃんと就職し、ごく一般的な生活を営んでいるようです。
人間の評価は結果が全てではありません。むしろ、その結果に向かって何をしてきたのか、そしてそのプロセスの中で何を失い何を学んできたのか。そこからにじみ出る人としての厚みこそが評価の対象となるのです。
血のにじむ思いで手に入れた物だけが皆さんの血肉となります。そうでない楽しさや喜び、試合での勝利、さらにはテストの高得点でさえ、そんなものは皆さんの毒にこそなれ、成長の糧にはならないのです。逆に、苦しみや悲しみ、敗北やテストの失敗であっても、それが全力で努力した結果であるならば、その逆境は君たちを次のステージへと導くでしょう。
Shin塾の生徒さん達はほぼ全員が学校の成績は優等生です。だからこそ誤解を恐れず言うのですが、Shin塾は成績なんかどうでもいいと思っています。若い皆さんに、若いからこそぶつかってほしい壁があります。そこへ導き、這い上がるためのお手伝いをしたいのです。