Shin塾
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勉強しよう!

勉強しよう!

2019/11/24

 大学入試共通テストが揺れています。英語テストの民間委託は延期になりました。このままなかったことになるのではないでしょうか。さらに、数学・国語の記述式出題方法についても今後どうなるのかはっきりしません。大学入試のスタイルは、中学高校での学習指導方針を決定します。でもどのような形であれまず、受験生の皆さんが迷わず勉強に取り組める環境を早く作ってほしいものです。

 

 たしかにテストというものは学習成果を測るもので、児童生徒の皆さんはテストでよい点数を取るために、好きでもない勉強に日々取り組んでいます。それはそれで否定するつもりはありません。でも本当は勉強というものは、使い古された表現ですが、テストで点を取るためにするものではありません。

 

 Shin塾で使用している6年生の国語テキストの中に、明治大学教授であり教育学者の齋藤孝さんの本「教育力」からの抜粋があります。齋藤教授はその中で、勉強するといいことがある。それは知識が増えること以上に「頭がよくなる」「心のコントロールがうまくいくようになる」と書いています。学校を卒業し社会に出ると、学校で習ったことはそのままではほぼ役に立ちません。仕事に必要なスキルや知識は(英語力も含めて)仕事をしながら学んでいくしかありません。学ぶ頭のよさを培うのが勉強なのです。心のコントロールは、嫌なこと気が向かないことでもしっかりと対処できることにつながります。さらにはいい人間関係の構築も心次第です。それができる人を企業は求めているのだと思います。

 

 もうひとつ、『論語』に「君子は器ならず。」という言葉があります。〈せっかく人間として生まれてきたのに、ひとつのことにしか使えないというのではさびしい。〉という意味です。でも一方で、「君子多なるかな、多ならざる也。」〈中途半端にいろんなことに通じでいるのはあまりよくない。〉ともあり、スペシャリストであるべきだとも読めたりします。両方をまとめると、その道に一流の専門家であることは大切だけれど、専門以外にも多能であることも大切なことなのだということでしょう。昔の子供たちは幼いころに、もしかしたら生まれた瞬間に人生の方向が決められていました。農家の子は農家に、武士の子は武士にしかなれませんでした。今の時代はそうではありません。サッカー選手やピアニストを目指す子供たちも、将来の目標が定まらず悩んでいる学生たちも、まずは手当たり次第に多くの分野を学べるだけ学んでおくことが大切なのではないかと思うのです。自由とはそういうことなのだと思います。

 

 テストの結果や将来の目標はもちろん大切なことだけれど、まずは目の前にある一つ一つの勉強が一番大切なのだと思います。

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