英検対策講座始めます
2019/12/18
大学入試改革の2本柱が頓挫してしまいました。先日英語の外部試験導入が見送られてことに続き、国語と数学の試験を一部マークシートから記述式に変える案も白紙に戻ってしましました。ただ、入試のあり方としての方向性は間違っていないので今後もこの議論は続けられることでしょう。一方、国公立大学・私立大学入試ともに英語の外部試験の導入は特に推薦入試などで加速しているようです。その中でも「実用英語検定」いわゆる「英検」の重要性が非常に高くなっています。
これまでShin塾では、英検の受験に対してどちらかと言えば消極的でいました。小学生のうちから英語を“受験勉強”にしてほしくない。また、マークシート方式の試験は合否に運、不運が作用する程度も小さくありません。そんな中で合格した生徒さんと合格していない生徒さんが教室の中に混在することを良しとしない、というのが積極的になれなかった理由です。しっかりした指導プログラムもないまま、ただ単語を覚え解答テクニックを学び、あとは運に任せて合格してしまうことに私は何の意味も見出せないのです。
そんな中、今回の大学入試改革の流れの中で英検対策用の教材が豊富に開発され出版されています。Shin塾では長年の英語指導の中で培ってきた独自の英語指導ノウハウによってそれらのいくつかを組み合わせ、小学生からの“英検”受験にも対応できる英語力育成プログラムを作成しました。
細かい具体的な内容は誌面の都合もありここでは触れませんが、目標は中学3年生で準2級、高校3年生で準1級を取得することです。これは「高校2年生レベルの英語力を中学3年生までに、大学教養課程以上の英語力を高校3年生までに」習熟することを意味しています。高校受験や大学受験とのバランスを考えると現実的にはかなり難しい挑戦にはなりますが、資格の取得を優先することなく、堅実で高度な英語力の習得に努めていきます。なんだか夢物語のようなことを書いていますが、こんなふうにたとえてみます。
愛知県の大府市に日本一の柔道教室があります。そこでは筋力トレーニングは一切しないそうです。柔道に必要な筋力は柔道の練習の中で培っていくのだそうです。それにあやかって云えば、本当の英語力は、英文法の学習を必要としません。たくさんの英語を、読み・書き・聞き・話すことで正しい英語は身につくはずです。(実際に私たちは日本語を話すのに文法の知識を必要としていません。)
もちろんでたらめに学んでも高い効果は期待できません(留学してしまえば話は別ですが)。そこは長い英語指導経験のある私が導いていきます。また、このレッスンは小学5年生から中学3年生まで無学年で実施します。上級生にも合格できない生徒がいることや下級生で先に合格する生徒がいることで変な競争心があおられるのを避けるためでもあります。ただ、あくまで英語は単なるツール、道具です。高い英語力は大切ですが、あくまでも人としての魅力が円滑なコミュニケーションの柱であることは洋の東西を問いません。肩の力を抜いて、英語を楽しみましょう。