形容詞って退屈なヤツなんです
2020/03/26
形容詞のお話です。でもこの話を始めたとたんに授業を受けてくれている高校生の皆さんのテンションが下がるのですが、気のせいでしょうか。形容詞とは何か。①まず、補語になります。補語とははじめの一歩の「~は・=・~だ」の「~だ」の部分のことです。これを形容詞の用法を「叙述用法」と呼びます。補語になれるのは「名詞」と「形容詞」、そしてその相当語句です。「相当語句」はここでは一旦無視してください。
いや~、文法的なにおいがプンプンしますね。お話の入り方を工夫するといいのかな?簡単な例文を挙げますね。下線部は補語です。
Tom is a writer. ( トム = 作家 )… 名詞です。
This book is difficult.
( この本 = 難しい )… 問題なく形容詞です。
Tom’s room is (always) clean.
( トムの部屋 = (いつも)きれいだ )
… 日本語の文法では形容動詞として区別されますが、英語の文法では形容詞に入ります。
そして②名詞にピタッと寄り添ってその名詞を説明(修飾)します。有能な秘書みたいです。これを限定用法と呼びます。簡単な例文を挙げますが、説明はいくぶんややこしくなります。
Tom is a〈famous〉writer.
下線部は補語ですから、まとめて一つの「名詞」として扱います。“famous” が限定用法の形容詞で、後ろにある “writer” にピタッと寄り添って説明(修飾)しています。そして今後この稿では形容詞や、形容詞の働きをする部分(形容詞相当語句)には〈famous〉のように〈 〉のカッコを付けておきます。
これで形容詞の説明は終わりです。形容詞は「叙述用法と限定用法がある」というだけです。簡単でしょ。でもなんとなくわかりにくい、その上実に、何の感慨もわかないつまらない話です。やはりここはひと工夫が必要ですね。
ただこの形容詞の理解が今後の英文法を理解するうえでものすごく大きな武器になります。君の枕元にある小さな目覚まし時計が、実は世界の時間を自由に操ることができる悪魔のような兵器だったり…しないけど、形容詞の用法は覚えておいてくださいね。
次回からは中学2年生レベルの不定詞へお話を進めます。