不定詞
2020/04/04
今回から不定詞のお話です。でもその前に、おさらいです。
英語の文章は、
「~は・~する・~を」もしくは、「~は・=・~だ」の基本的な構造に、様子や場所、時を説明する修飾語〔つまり副詞〕や、名詞を説明する修飾語〔つまり形容詞〕を加えることでだんだん長くて複雑な文章になっていくんでしたね。
基本的な文章を挙げます。
We read many books. (~は・~する・~を)型の文章ですね。
では次の文章。
Tom decided to read many books.
これは不定詞を含んだ文章ですが、ここで一つ質問です。どの部分が不定詞でしょうか?
① to read ② read ③ to read many books
正解は①、中学のテキストで「to + 動詞の原形」と説明される文章です。でもマニアックな英文法では②が正解だそうです。さらにShin塾では③を正解としています。この③の部分は正確には「不定詞句」という意味のまとまり(フレーズ)なんだけど、不定詞と呼んでしまいましょう。青文字の部分の意味はもちろん同じ。ただ、文章の中での働きが違うんだね。
不定詞の例文をいくつかあげます。
To read many books is very good for us.
「~は」の部分が不定詞です。
The most important activity is to read many books.
「~だ」の部分が不定詞ですね。
He doesn’t want to read many books.
この文章では “want” を「望む」と訳してね。
そうすると、「~を」の部分が不定詞になります。
Mary doesn’t have time to read many books.
この文章では、不定詞は名詞 “time” が、どんな“時
間”なのかを説明しています。
Mary goes to the library to read many books.
ここでは“図書館に行く”「目的」を説明しています。
中学生用の英語の参考書では、不定詞の用法「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」を中心に説明してあるものが多いし、とても大切なことなのだけど、それを理解できる人はかなりの強者。この用法については次回から説明していくけれど、その前に、その不定詞のフレーズが文章の中でどんな役割をしている時のかを考えてみるように心がけてください。それに慣れれば、大学入試英語の行程は4分の3が終了です。
次回からもう少し詳しく見ていきましょう。