Social Distancing
2021/02/01
緊急事態宣言が出されてはいますが、私はよく散歩に出かけます。散歩は不要不急の外出ではないし、さすがにポケットに入れてはいますが一人で歩く散歩中はマスクをしていませんから不良行為と言われるかもしれませんね。
家の近所のグラウンドでは女子中学生のソフトボールチームが練習をしています。その隣の芝生と遊具の広場には小学生くらいの子供たちがお父さん、お母さんと一緒に楽しそうに遊んでいます。いつものコースを5分ほど歩くともう一つ小さな公園があります。決して広くないグランドで、中学生や高校生がバスケットやサッカー、キャッチボール、縄跳び、スケートボードなど思い思いにみんな楽しんでいます。申し合わせているわけでもないだろに、ソフトボールチームや家族連れや小中学生、そして散歩を楽しむ人たちがお互いにお互いの邪魔にならないようにそれぞれにお互いの領域を尊重しあって楽しんでいます。散歩をする人たちの中には、わたしのようにマスクをしていない人も時々います。不意のくしゃみや咳を警戒してややお互いに距離を取りますが、マスクをしていないからと言って咎められたりはしません。お互いが尊重しあってちょうどよい距離感の中で調和して暮らす街なのです。
「ソーシャル・ディスタンス」とよく言われますが、正しくは「ソーシャル・ディスタンシング」。お互いが尊重しながら生活する新しい距離感が生む調和のことだと理解しています。一方で、人と人との1.5m~2mの距離は「フィジカル・ディスタンス」と呼ぶ方が正しいかと思います。
一人一人がフィジカル・ディスタンスを守り、その中で調和を生むソーシャル・ディスタンシングは、ボディーコンタクトの多い最近の西洋式のコミュニケーションよりも、もしかしたら本来の日本的なコミュニケーションに近いんじゃないだろうか。日本の若い世代が新しい世界標準のコミュニケーションを生み出す日は近い…といいな。