英語で金言・名言を読む
2022/08/17
“The more powerful and original a mind, the more it will incline towards the religion of solitude.”
― Aldous Huxley ―
‘The+比較級, the+比較級”「~すれば(であれば)するほど(あるほど)、ますます…。」という基本的な比較級の構文ですね。冠詞 ‘ a ’ の位置は要注意です。‘ it ’ は ‘ the mind ’ を指しています。ちなみに、‘ solitude ’は、オックスフォード現代英英辞典によると、
the state of being alone, especially when you find this pleasant
とあり、同じように「孤独」を表す( isolation )、( loneliness )とは異なり、そこに暗い影はありません。また、‘ religion ’が「宗教」では意味が解りません、「信条、生きがい」と訳すべきでしょう。すると文後半の直訳は「その気質はますます、孤独こそが生きがいだという傾向を強めていくだろう。」となります。
Shin訳)「他の人達とは違う自分を大切にして、ブレずにそうやって生きてきた。誰にもわかって
もらえないだろな。でもそれでいい。だから俺はそれでいい。」
エンゼルスの大谷翔平選手の大活躍に関する記事をよく目にします。だけど野球をほとんど知らない小生にとってはその記録がどれほどすごいのかあまりよくわかっていません。みんながすごいと言ってるからさぞすごい記録なのでしょう。しかし大谷翔平選手その人の、その人としての在り方に対する称賛コメントにはいちいち唸らされています。小生は彼の倍近く生きているにもかかわらず、残念ながら足元にも及びません。聞いた話ではありますが、「品よく生きる」ことが彼のモットーなのだそうですね。
小生のような凡人の想像をはるかに超える努力があっての活躍でしょうし、自分を律する強い意志があっての生き様でしょう。ただそれでも、大谷選手が最も望むチームの勝利についてはあまり芳しくないとのこと。その現実に対して小生のような野卑な気質ではおそらく耐えられないと思う。「俺はこんなに頑張っているのに…」と。
彼を「孤独」と呼びたくはない。じゃあ、なんだろう。