英語で金言・名言を読む
2022/10/14
今回は動名詞が多用された文章ですね。この、「動名詞の『~ing』を『~すること』と訳す。」と考えている生徒さんが多いようです。全面的に間違っているとは言いませんが、「動名詞は、文法の都合で名詞句にしなければならないときにそうなっている。」と考えるほうが合理的だと思います。訳はその文章の流れに応じて弾力的に考えましょう。
さて、‘ get ahead ’ 「成功するという」意味の熟語です。‘ break A into B ’ は「Aを壊してBにする」です。
Shin訳) 成功する秘訣は、まず始めることさ。そして始めるためにはまず、君が挑もうとしているその複雑で圧倒的な何かを、分析し、分解し、時間軸に沿って並べる。そして最初の一つから始める。そういうことさ。
ビジネスマンにとってはこの程度のことはプランニングのイロハで、言ってみれば当たり前の話ですが、英語の苦手な生徒さんにとってはこれがなかなか…。
生徒さんたちはちょうど2学期の中間考査の時期ですね。普段サボってきた身としては眼前のテストにどう挑むか。やるべきか。今回はあきらめてほかの科目を勉強しようか、それも一つの方法だけれど場合によってはそうはいかない。それではまずどこから手を付ければいいのか、とっかかりすらつかめず、カバンを抱えてベットの上で30分ほどが経つ。最悪なのがたまにいますね。そう、机の周りの片づけを始める。今から勉強するんだから環境を整えようと、その意気やヨシ。だけどそんなことをやっとる場合かよ。片づけに30分。次にクラスメイトにテスト範囲を教えてもらおうと、スマホを取り出し、ついSNSで30分。これはいかんと思い直し、LINEを送って返事を待つ。親切な友人からは即座に返事があり、テキストやプリントを床に広げて順番に重ね、腕を組む。さて、何から始めようか。一歩も前に進んでいない。
そんな君!なんでもいいからまず勉強机の前に座ろう。そしてとにかく辞書を使って単語を調べよう。「今更そんなことからやって間に合うわけないじゃん」と思うだろうけど、まずそこから着実に進めてみないか?今回は間に合わなくても、君には次があるじゃないか。