英語で金言・名言を読む
2022/11/25
The happiness of life is made up of minute fractions — the little, soon forgotten charities of a kiss or a smile, a kind look or heartfelt compliment.
Samuel Taylor Coleridge
Shin訳) 何もかもがうまくいっているわけじゃない。だけど幸福なんだよな。本当にささやかですぐ忘れてしまうようなものだけど、屈託のないやり取りやほほえみ、心からの友情に満ちたまなざしと、偽りのない言葉。そんなものが織りなす「幸福」がある。
人がどんな時に幸福を感じるのかはまったくもって人それぞれで、自由である。周囲からどれほど蔑まれようと、預金通帳の数字が増えればそれで幸せという人もいるだろう。家族をどれほど傷つけようと、信じたものにすべてをささげることに幸福を見出す人もいるだろう。
いま、吉川英治の『新・平家物語』を読んでいる。ちょうど義経が屋島に向かって荒海の中、一か八かの進軍を始めようというくだりである。分からないのはそのような無謀な作戦に付き従う部下たちの気持ちである。人はやはり戦のような差し迫った状況になれば全てをかけて奮い立つものなのだろうか。それにしても失うのは己の命である。
現代に目を向けても、ウクライナ・ミャンマー・少し前は香港で、多くの人々が自らの信じるもののために命を懸けて行動している。小生にも同じ行動がとれるだろうか。道半ばで斃れた人々は幸福の中でその生命を昇華したものだと、小生は信じている。