英語で金言・名言を読む
2023/06/01
Today we love what tomorrow we hate, today we seek what tomorrow we shun, today we desire what tomorrow we fear, nay, even tremble at the apprehensions of.
Daniel Defoe
Shin訳) 今は愛しているが、明日には憎むようになることがある。今は探していても、明日には避けて通ろうとする。今は本当に欲しいものなのだけど、明日になればそのものに恐怖さえ覚える。それどころか、今は心から心配しているその人が、明日は震えが止まらないほどの脅威になる。
いったいどんな経験を重ねるとこんな言葉が出てくるのだろう。人生をそれなりに長く続ければ、裏切りや期待外れなどそれなりに経験するものだとは思うが、さてここまで悲観的になるものだろうか。まあそれはともかく、そもそも「信用」とか「期待」とは何を指すのだろう。
読んでいただいている貴殿は誰かを信用していますか。小生は人をほとんど信用しません。しかしそれは「信用しても結局は裏切られるから…、」という理由ではありません。小生はいったん信用したら、裏切られたと感じても「そこにはやむに已まれぬ事情があったに違いないのだから仕方がなかったのだろう。弁解もしないのはそうしたくない理由があるからだろう。」と考えます。だからその後も、その人に対する信用は一切揺らいだりしません。そこまで信用している相手は、やはり多くありません。一方、小生は多くの皆さんに期待します。例えばこのブログを千人以上の人が読んでくれる日が来るんじゃないかな。そんな期待をしたりします。もちろん実現なんかしません。でもそれは、言ってみればただの自己満足です。ただの自己満足のための「期待」です。ではなぜ「期待」をするのでしょうか。もちろん、希望に満ちた豊かな日々を生きたいからです。そう、これは小生の勝手な欲求なのです。ですからそんなものに周囲が振り回される必要などありません。小生が貴殿に「期待しているよ」と声を掛けたら、「楽しんでいますね」と温かく見守ってくださればいいと思うのです。
ここでさらにもう一つ前のめりに考えてみます。もしかすると、裏切りや期待外れは「知る」ことが原因なんじゃないでしょうか。よく知らないからこそ愛せるのではないでしょうか。知らないから探し求め、知らないから心配になる。知ることで、いろんなことが気になり最終的に憎んだりもする。知ってしまえば興味がなくなる。正体を知ってしまえば恐怖の対象になる。希望に満ちた豊かな日々を生きるために必要なのは、知らないでいることなのかもしれませんね。